帯状疱疹 症状 経過

帯状疱疹の症状の経過とは?

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帯状疱疹とは、一見水疱瘡のような皮膚病です。
実は、帯状疱疹は水疱瘡と同じウイルスで発症する病気なのです。
しかし、帯状疱疹は水疱瘡のような皮膚上の炎症に加え痛みを伴います。

 

まるで見た目は水疱瘡のようなのに、水疱瘡とは違う帯状疱疹。
今回は、帯状疱疹の症状は経過により、
どのように変化していくのかご紹介します。

 

帯状疱疹の始まり

 

小さい頃に水疱瘡にかかった方は多いでしょう。
水疱瘡自体はみなさん完治したはずですよ。
しかし、完治した=ウイルスが完全に消滅した、とは限りません。

 

体内に水疱瘡のウイルスを潜ませたままの方がいらっしゃいます。
このウイルスは、宿主の体力や免疫力が低下したときに活発化することがあります。
これが帯状疱疹の始まりです。

 

帯状疱疹の初期症状

 

帯状疱疹のウイルスは、神経節に潜んでいると考えられています。
帯状疱疹ウイルスが活発化すると、まずは神経に炎症を起こします。
そのため、皮膚に症状がでるよりも先に痛みを感じます。

 

この痛みは、皮膚の違和感やピリピリ、
チクチクといった程度のものです。
その後、皮膚に赤い斑点が現れるようになります。

 

帯状疱疹の皮膚症状

 

皮膚に赤い斑点が出始める頃には、神経に沿って帯状に皮膚が盛り上がり、
強い痛みを伴うようになります。

 

この時に、発熱、頭痛、角膜炎、結膜炎、
リンパ節が腫れるなどの症状も併発することがあります。

 

赤い斑点は次第に水ぶくれへと進行し、
水ぶくれは小豆〜栗ほどの大きさになることもあります。
ウイルスが原因の水ぶくれの場合には、中心がくぼむようになります。

 

水ぶくれの頃には強くかゆみを伴うことがありますが、
ここで掻いてしまうとクレーターのような凸凹が残る原因となってしまいます。

 

水ぶくれは次第にかさぶたになっていき、怪我をしたときと同じように、
治ろうとする皮膚がかさぶたになる時には、再びかゆみを伴います。
ここで掻いてしまうこともまた跡が残る原因となってしまいます。
しかし、ここまでくれば痛み、かゆみに悩まされる日々ももう少しです。

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帯状疱疹の瘢痕期

 

帯状疱疹ウイルスによる炎症が一通り終了すると、瘢痕期が訪れます。
これは個人差によりますが、皮膚に表れた帯状疱疹が跡になって残ることがあります。

 

この跡はおよそ3〜6か月ほどで消える方が多くいますが、
数年経過しても跡が消えないことがあります。

 

帯状疱疹で顔に跡は残るの?」でもお話しましたが、
跡を残さないようできることは、
皮膚症状があるときに患部にできるだけ触れず悪化させないこと、
かさぶたが取れ始めた頃に日光に当たらないようにすることです。

 

また、体力や免疫力をつけるために、
できるだけ安静に休養することです。

 

帯状疱疹の後遺症

 

残るのは跡ばかりとは限りません。
皮膚上の炎症は治っても、痛みが残ってしまうことがあります。
この痛みを帯状疱疹後神経痛と言います。
これは神経が損傷してしまったことによる後遺症です。

 

帯状疱疹後神経痛にならないためには、
できるだけ早く抗ウイルス剤を摂取、
神経ブロック剤の投与をすることが肝心です。

 

また、帯状疱疹後神経痛になりやすい人の傾向として、
皮膚症状が重症である、睡眠できないほど強い痛みがあり、
60歳以上であることが挙げられます。
このような方々は特に要注意が必要です。

 

・・・いかがでしたか?
今回は帯状疱疹の症状の経過についてご紹介しました。
帯状疱疹は早めの治療を行わないと、
後遺症や跡などが残り、症状が緩和しても悩むことになってしまいます。

 

本当は、皮膚の違和感や、
ピリピリ、チクチクという痛みを感じたら、
すぐに病院へ行っていただきたいです。

 

我慢は美徳ではありません。
少しでもおかしいと思ったら、
すぐ病院に行く癖をつけた方がよいと思われます。

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